【日本食】オーストリアで食べられない日本の食材や調味料一覧【和食】
この朝ごはんに2,000円出せますか?
普通ならNoでしょうが、オーストリアに住んでいる日本人の方ならJa!って方も多いと思います。
よく、これからオーストリアへ留学・ワーホリなどを考える際に「ドイツ語話せるかな…?」「一人でやっていけるかな…?」といった心配が最初に挙がってくると思いますが、忘れてはならないのがメシの心配です。
基本的にオーストリアのメインは「肉!パン!チーズ!」と近距離パワー型みたいな感じですし、伝統料理にシュニッツェルをはじめクヌーデルやザッハトルテ、小腹が空けばレバーケーゼやピザ・ケバブと美味しいものに事欠かなさそうですよね。
実際私の周りで「オーストリアに来てから食が細くなった」という人は一人もいません。
私を含めみんなパンやらケーキやら肉やらを頬張って、体重計に恐れおののいています。
しかし、我々日本人のDNAに刻まれた故郷の味というのはそう変わりません。
どんなに日々美味しいものを食べていたとしても、「おにぎりに味噌汁…タコさんウィンナーが食いてェ…」と思う時がありますし、そのメシでしか得られない元気というものがあるんです。
そのため「自分が和食を食べられなくてもやっていけるかどうか」というのは、大したことではないように見えて意外と重要です。
オーストリア生活が長い人なら分かると思いますが、お醤油と生卵があればみんなごはん6杯イケますよね。たぶん。
そもそも環境も、言葉も、常識すら異なる地で、たった一人で生活しなければならないというのは精神的に大変なもので、ホームシックで済めばまだしも鬱になって帰国を余儀なくされる方の割合は意外と少なくありません。
そこに追い打ちするように食生活まで変わってしまっても元気でいられるかというのは、もはや個人の体質レベルの差なんだと思います。
ですのでオーストリアで暮らし始めたら食べられないもの、現地でも食べられるものを予め知っておいても損ではないはず。
前置きが長くなりましたが、今回はオーストリアでは手に入りにくい日本の食材・調味料・料理をまとめてみました。
オーストリアでほぼ見かけないお店
- 牛丼屋
- (和食の)居酒屋
- そば・うどん屋
- コンビニ
- 100均
昨今の日本食ブームによってか、寿司をはじめ和食屋さん自体は意外とあります。
「なんちゃらBENTO BOX」なんて名前のメニューもしばしばです。大体微妙にズレてるけど。
特にラーメン屋の進出具合はかなりの勢いで、私より箸使いが上手いオーストリア人も結構います。
逆にそば・うどん、あるいは牛丼までは広まっていない様で、知り合いのうどん県出身の方はいつも嘆いていますね。
コンビニ飯や100均食材が好きな方もいるでしょう。しかし残念ながらいずれもこちらには存在しません。
特にコンビニ飯ならではのあの味(旨味?)は、自分で作るとしても困難を極めますので帰国時のお楽しみとするしか手がありません。
食材・調味料について
アジアンショップというものがありますので、絶対に売っていないと言い切れるものは思っているより少ないです。
ただし、基本的にお値段が2~3倍以上することはザラで、日本で売っているブランドのものと味が違うこともしょっちゅうです。
例えばお醤油が良い例。
日本のものと中国のもの・韓国のものは見た目こそ似ていますが、味に無頓着な私でも秒で「あっコレ刺身は無理だわ」と気付くくらいに全くの別物です。
また、豆腐や海苔をはじめ、アジアンショップではなく普通のスーパーでも(高いけど)売ってるものもあれば、本当に入手不可なものもあります。
オーストリアで手に入れにくい食材
- 軟水
- 日本米 ※1
- もち米 ※1
- パックご飯 ※1
- 魚肉ソーセージ
- 海苔
- (甘くない)お茶 ※2
- スポーツドリンク ※3
- (日本の)マヨネーズ
- 豆腐
- 納豆
- 白滝
- こんにゃく
- もやし
- 油揚げ
- うどん
- そば
- そうめん
- 餅
- 生魚※4
- わかめ
- 昆布
- 梅干し
※1 お米自体が売っていないわけではありませんが、日本で食べられるお米ほど粘り気が少なくパラパラしているためチャーハンに向いています。
※2 なぜかこっちのお茶は甘いです…。
※3 ポカリ、アクエリアス、DAKARAとかそういうやつ。甘いジュースならもちろんありますしエナジードリンクに関してはオーストリアは「Redbull」の本拠地です。
※4 内陸国のため買えても非常に高いです。また見かけるのは大体サーモンで、鮭やサンマといった日本で見慣れた魚は売っていません。シーチキンは普通に売ってます。
オーストリアで手に入れにくい調味料
自炊慣れしている方であれば日本食のレストランが無くても「自分で料理すれば問題ないのでは…?」と考えるかと思いますが、残念ながら調味料にも手に入れにくいものが多数存在するためなかなかそうはいかないのが現状です。
- 醤油
- 味噌
- 本だし
- ウェイパー系 ※5
- わさび
- めんつゆ
- ふりかけ
- おろしチューブ(にんにく・しょうがなど)
- 混ぜるだけソース(パスタ等)
- 鍋の素スープ
- 中濃ソース
- お好みソース
※5 中華鶏ガラならアジアンショップでも比較的安価で手に入ります。
オーストリアでなかなか食べられない料理
食材・調味料が手に入れにくく、自分で作ろうにもお店で食べようにもなかなか機会が無い料理です。
- うどん
- そば
- そうめん
- 天ぷら
- いなり寿司
- ちらし寿司
- とんかつ(というよりパン粉 ※6)
- 餅
- 漬物
- たらこパスタ
- 生卵(卵かけご飯など) ※7
- たこ焼き
- たい焼き
- お好み焼き ※8
- おでん
- 角煮
- 焼き鳥
- (日本の)カレーライス
- シュウマイ
- 刺身
- 焼きそば
- 丼もの
- お団子
- あんこもの
- カップ麺 ※9
- 食パン ※10
- お茶漬け
- 味噌汁
- 肉まん・あんまん類
- 珍味類
- 冷凍おかず ※11
- せんべい
- 和菓子
- おかき
- かりんとう
- 駄菓子
挙げればまだまだキリがありませんが、主要なものを挙げてみました。
極端な話、上記に挙げたものを数年間食べられないとしても苦にならないかどうか、想像してみるのも良いですね。
まぁぶっちゃけた話、家族や友人から荷物が届くこともあるでしょうし、多少高くても良いという事であれば食べる機会が無いわけではないので、本当にずっと食べられない!とまで心配する必要はありません。
ですが高くつくことには変わりないので、日本にいる時と同じ感覚で和食ばかりの生活をしてたら石油王でもない限りお財布が先に底を尽きかねません。
たまの贅沢にってくらいですね。
※6 オーストリアで一般的なパン粉「Semmelbrösel」は日本のパン粉よりも丸いため、トンカツを作ったつもりがシュニッツェルになってしまったという事がよくあります。
※8 生地だけなら小麦粉とキャベツ・卵で作れるので、ソースやトッピング気にしないなら全然大丈夫です。
※9 無くはないですが、種類も味もあまり期待しない方が良いです…。また、どちらかというとインスタントの袋麺の方が選択肢が豊富です。
※10 サンドイッチ用のパンなら一応売っているのですが、日本のふわふわ食パンは無いです。ただ他のパンの種類が豊富なのであまり気にならないかも。
※11 春巻きとかミニハンバーグとかそういうやつは売っていませんが、フライドポテトやフライドフィッシュ・ピザ・ほうれん草スープなどオーストリアの冷凍食品は多数あります。
現地調達で比較的簡単に食べられるもの
上記に挙げたような調味料をあまり必要とせず、オーストリアで普通に買える食材で作れる日本料理ももちろんあります。
- オムライス
- ラーメン※12
- 簡単な味付けのチャーハン
- 焼き魚(種類は限られる)
- 唐揚げ
- 竜田揚げ
- ハンバーグ ※13
- 餃子 ※14
- 焼肉 ※15
- ナポリタン
- いももち
※12 上述の通り、ラーメン屋さんに行くのが楽。インスタント麺でもOKならどこのアジアンショップでも大体売っています。
※13 ハンバーガーはあるのにハンバーグのレシピが存在しないふしぎ。パン粉は「Semmelbrösel」か、何でも良いので冷凍したパンをすりおろせばハンバーグに使う量くらいなら何とかなります。
※14 生地は自作が基本。アジアンショップでもそこまで高くない冷凍のが売っているので、面倒ならそれを使うのもの手です。
※15 一軒家以外で網焼きを家でするのはなかなか難しいですが、BBQをしても良い公園や何かしらのお祭りで串ものの屋台が出ていることもあります。
オーストリアにほぼないもの
食材とは関係ありませんが、以下のものもオーストリアではほぼ入手不可能です。
似た商品ならないわけではないのですが、日本のものに比べると効果が薄かったり…。
- 冷えピタ
- 油固め
- 虫よけ類(スプレー・蚊取り線香など)
厳密にはオーストリアにも1コインショップというものがあるものの、最初に挙げたようにわれらが100均さまが存在しないためちょっとした食器・調理器具類や便利グッズが調達しにくい現実があります。
「郷に入っては郷に従え」とはいえ、自身を元気に保つことも大事なこと。
これからオーストリアへの留学やお仕事を考えている方の食生活の一助になれば幸いです。
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