お菓子帝国であるオーストリアへはケーキ・デザートを堪能することを目的に旅行で訪れる方も多いと思いますが、特に人気なのがご存知「ザッハトルテ」です。※
「チョコレートケーキの王様」という異名を持っているほど世界的に知名度が高いらしく、ダイエット本等に載っている一般的なケーキのアイコンもいちごショートからザッハトルテに変えてしまえばいいのにと思えるくらいです。
チョコまん・チョコケーキ・チョコアイスと昔から選べるならチョコ味を選んできたチョコ味好きの私としては、キングオブチョコケイクをいつでも食べられる環境というのは音楽の都うんぬんより重要かもしれません。(カロリー的な事情で)実際そんなに食べることは無いですが。
そんなザッハトルテの人気を押し上げているであろう要因の一つが歴史的な事件があったことです。
「甘い七年戦争」というやつですね。たった一つのケーキのために2つの有名な企業(ホテル・ザッハ―とデメル)が争ったというお話ですが、検索すると大量に引っ掛かってきますので気になる方は調べてみてください。(Wikiはこちら)
ただ、よく見てみると日本語Wiki、ドイツ語Wikiを含め内容が異なる説がいくつかあるようです。諸説あり、というやつでしょうか。
そんな歴史的背景もあるので「ザッハトルテはホテル・ザッハ―とデメルで食べ比べてやる!近いし! 😎 」という企みをウィーンを訪れる際には誰でも抱きますが、もし本気で食べ比べてみたい、色んなザッハトルテを味わってみたい!という場合には一つ知っておいた方が良いことがあります。
※ドイツ語では「ザッハ―トルテ」と言った方が通じやすいです。
ザッハトルテは2つだけじゃない!
上記のお話があるため誤解しやすいのですが、ホテル・ザッハ―とデメルが争ったのはあくまで「original」(日本でいう元祖みたいな)の商標であり、
ザッハトルテ自体は他のケーキ屋さんやカフェでも普通に出しているのです。
aida
https://aida.at/
Oberlaa
https://www.oberlaa-wien.at
Gerstner
https://www.gerstner-konditorei.at
Sluka
https://www.sluka.at
等々有名店にはほぼありますし小さなお店でも結構ザッハーはあります。
個人的にはザッハ―さんが作ったからザッハートルテってことならoriginalとかより「ザッハトルテ」の商標権利とか先じゃなかったのかなという気はするのですが。
(私の思い込みかもしれませんが)他のオーストリアデザートのApfelstrudelやPalatschinkenと違い元祖が現役で既にいるという状況のせいか、各社各店舗ともザッハトルテは負けず劣らず美味しいです。
生クリーム、ジャムに甘すぎないチョコレートコーティングとザッハトルテ自体既に完成されているシンプルかつパワフルなケーキにも関わらず、更なる美味を追求しているのが感じられます。
特にコーティングに使われるチョコレートはこだわりがあるようでつや、柔らかさ、味の濃さ等お店によって結構違います。
スーパーでも買える!
Tiefkuel(冷凍)コーナーにて売っていますね。アイスケーキみたいな。
Billa Clever産
https://shop.billa.at/produkte/clever-sachertorte/00-845217
Coppenrath & Wiese産
https://www.coppenrath-wiese.de/produkt/spezialitaeten-sacher-torte.aspx
ケーキ屋さんと味を比べるとこだわり具合は違うかもしれませんが、十分美味しいですしケーキ屋さん一切れ二切れサイズのお値段で小ホール1個分買えるのが魅力です。
実際私がよく買っているのがこっちの方で、友達と家でちょっとおやつタイムという位ならこっちのほうが気楽なんですよね。安いしすぐ買ってこれるし。
冷たいので夏暑い時などはむしろこっちをおすすめできるくらいです。
一口にザッハーと言っても色々なものがありますのでぜひ旅行の方も滞在の方も試してみてください。
ちなみにデメルは日本でも食べることができるため現地でしか食べられないという意味ではホテル・ザッハ―の方がおススメです。
デメル・ジャパンのサイト
https://demel.co.jp