オーストリア・ウィーンの住所の書き方についてはこちらで紹介しましたが、ウィーン以外も見てみましょう。
Ikafleigasse 30/27 A-5020,Salzburg
基本的に違うのは郵便番号(Postleitzahl)でウィーンではA-1030やA-1200でしたが例えばザルツブルグならA-5020、グラーツならA-8010等があります。
この4桁の最初の数字が地域を表していて、
1xxx – ウィーン(一部はニーダーエスターライヒ州)
2xxx – 東部と南部のニーダーエスターライヒ州、一部はブルゲンラント州北部
3xxx – ニーダーエスターライヒ州とオーバーエスターライヒ州南東部(ザンクト・ペルテンとか)
4xxx -オーバーエスターライヒ州とニーダーエスターライヒ州西部(リンツとか)
5xxx – ザルツブルグとオーバーエスターライヒ州西部
6xxx – 北チロル州とフォアアールベルク州(インスブルックとか)
7xxx – 2xxxまたは8xxxに該当しないブルゲンラント州
8xxx – シュタイアーマルク州、ブルゲンラント州南部のイェンナースドルフの一部(グラーツとか)
9xxx – ケルンテン州と東チロル州(クラーゲンフルトとか)
となっています。
日本の郵便番号の前半3桁と同じ様な役割ですね。
さらに2桁目と3桁目で地区、4桁目で場所を表しています。
ちなみにこの「A-」は、「〒」←これみたいなものでただの飾りです。BもCもSもありません。
通りに住所が付く!
割とどうでもいい事ではあるんですが…。
日本では通りに囲まれた「区画」に対し、「〜区」「〜条」「〜丁目」と付きますね。
オーストリアの住所には「〜gasse(ガッセ)」「〜straße(シュトラッセ)」が多く使われますが、これは「〜通り」という意味です。
つまり区画を囲んでいる「道」に対して住所が名付けられるわけです。
逆に区画そのものに名前はありません。(一部例外としてある程度広い区画に対しては「〜platz(プラッツ)」と広間的な意味で付く住所もありますが)
そして通りの端(端がどっちかは分かりませんが)からジグザグに番地が与えられる形になっています。
また、「gasse」の方が小道・中通り、「straße」が大通りに付く、というふんわりとした法則はあるものの、そこまで厳密ではないようです。
ちなみにアメリカやヨーロッパ含む他の国々も「通り」方式らしいので、日本の方が例外のようですね。
日本には存在しない0階!
オーストリアに来た日本人を100%戸惑わせる事の一つがこの「0階」。
日本の1階の事ですが「Erdgeschoss(エアドゲショース)」と言います。
じゃあ2階はと言うと「1.Stock(エアステ シュトック)」です。
同じ様に3階は「2.Stock」、4階は「3.Stock」と数字が1つずつズレています。
慣れると大した事ではなくなるのですが、日本人の友達と話していて「じゃああのデパートの3階に集合ね! 😉 」とか言われると、どっちの3階だよ…と変に迷ったりはします。
今の時代、Googlemapで一発検索出来るのぶっちゃけ詳しく知る必要は無い事ですが、地図片手に旅行される方の参考になればと思います。