オーストリアに住んでいると日本から荷物を送ってもらう機会がそれなりにあると思います。
家族や友人が日本食を送ってくれる、ドイツ語の参考書を自分で出して自分で受け取る等色々ありますよね。
そうなるととりあえず郵便局に荷物を持って行くと思いますが、郵便局でも送る方法がいくつかあります。
適当に「一番早いやつで」とかレギュラーマンタンのノリで言っちゃうとウン万円もかかってしまうこともありますので気を付けないとです。
まず送れないものとか
禁止の物と条件付きで送れるものがあります。
https://www.post.japanpost.jp/cgi-kokusai/nonmailable_articles.php?p=2&cid=18
肉、くじ、金・銀などはなんとなく分かるかと思いますし、武器やら麻薬などを送ろうという人もいないかと思います。(というかそれはもうテロリストとかでは)
条件付きで送れるものは結構身近なものが含まれていて、たばこや酒類・医薬品や塩に卵食品が含まれていますね。
郵便の送り方の種類
EMS(国際スピード郵便)
一番早い送り方です。
30kgまでの荷物がたった3日(※)で着きます。そして一番高いです。
多くお金をかけてでもダッシュで届けたい物がある時はこれを使いましょう。
ちなみにクール便もあるようです。
航空便
5日程度(※)で着く普通の便です。
上記のEMSよりは遅いですが、お値段もその分安いです。
エコノミー航空(SAL)便
SAL便とは日本国内と到着国内(この場合オーストリア)では船便扱いで、両国間は航空機の空きスペースで輸送する方法で、料金が船便より早く、航空便より安いです。
オーストリアの場合約2週間前後で着くので、荷物を送るのに一番使いやすいものだと思います。
船便
何といっても一番安いです。そして一番遅いです。
大体1ヶ月以上は見ておいた方がいいくらい遅いです。
時間がかかっても良い・賞味期限などが問題ない・他の便だと重くて費用が掛かるものなどがあればこれで送った方が良いかもしれません。
ただ、送った方も受け取る方も荷物の存在を忘れてしまうことのないようにしたいですね。(私の経験です)
国際eパケット
小形包装物(2kgまで)を書留付きで安く送れる方法です。
オーストリアへの日数は航空便と同じく5日程度(※)ですが、航空便の同じ条件(小形包装物+国際書留付き)よりは若干安いです。
ただ他と同じ様に送れるわけではなく、事前登録(HPですぐできます)が必要で、登録後マイページから送り状を作成し、さらに専用パウチを請求しないといけない(到着までに5日程度)ので若干敷居が高いですね。
普通に送る分には関係ないですがこの専用パウチの請求上限もあるようです。(一回50枚まで、1ヵ月300枚まで)
郵便局の登録ページ
http://www.post.japanpost.jp/int/service/epacket.html
国際eパケットライト
2017年10月からはオーストリアも対象に含まれた、SAL便扱いの書留+国際eパケットです。
ただ、手渡しではなくポストに入れる等若干の違いもあります。
オーストリアへの日数はSAL便と同じく約2週間前後(※)で、SAL便の同じ条件(小形包装物+国際書留付き)よりは若干安いです。
※目安の日数です。
荷物の種類
エアメール
いわゆるお手紙ですね。
あの赤と青の枠線が入った封筒のやつです。
定形郵便物は大きさと重さ(50gまで)が決まっているので手紙だと言いつつ楽譜のコピーや小説級のラブレターを送ることはできません。(2kgまでなら定形外郵便物として送れます)
ちなみにSAL便では送れないです。
http://www.post.japanpost.jp/int/service/letter.html
小形包装物
重量2kgまでで下記国際小包より安く送れます。
(大きさの制限もあります。→http://www.post.japanpost.jp/int/service/small_packing.html)
国際小包
重量は30kgまでのものです。
(大きさの制限もあります。→http://www.post.japanpost.jp/int/service/i_parcel.html)
で、実際いくらかかるの?
郵便局のHPで実際の重さでの料金・日数を調べる事ができます。
https://www.post.japanpost.jp/cgi-charge/index.php
内容品の書き方
荷物を梱包し、いざ郵便局に持っていくと(送り方の種類によりますが)ラベルを記載するように言われます。
特に難しいのが内容品で、「内容品の品名、個数、重量、価格を、英語・フランス語または名あて国で通用する言語で記載すること」と決められている通り、日本語では書けないのでもし不安であれば電子辞書を持っていくか、事前に書く内容を準備しておいた方が良いです。
品名の他、重量・価格もおそらくその場では分からないので荷物に入れる時に分かるものはメモっておいた方が後々楽です。
ちなみに重さに関しては郵便局でも総重量は教えてくれます。
入れたものよく分からないから適当に書いていいの?
書いといた方が良いです。荷物は税関検査を受けるので、X線に通したり開けたりするようです。(手紙は基本開けないようですが)
私も日本から送ってもらった荷物には大抵開けようとした痕跡があります。(端に穴が開いてたり)
以前あったのが荷物の中に電子辞書(新品)が入っていて、ラベルに記載もしていたのですが、受け取るときにその場で「100ユーロ払ってください。」と言われました。
その時は関税とか全く知らなかったので「なんだ、詐欺か!?」とか一瞬パニックになりましたが払わないと荷物は受け取れませんと言われ、たまたま財布に入っていた100ユーロを渡すハメになりました。(その場でお金を持ち合わせていなかったらどうなるかは聞きませんでしたが、きっと郵便局に払いに行くことになるんでしょうね…)
関税は受け取る人が払うので送る際はご注意を。
実際の関税を調べる方法
https://www.jetro.go.jp/theme/export/tariff/
宛て名・住所の書き方
送る種類によってラベルも若干違うのですが、例えば
「Ebifleigasse 33/2 A-1030,Wien」に住む山田太郎さんに送る場合、
「Tarou Yamada」が名前(男性・女性の「Herr・Frau」を付けても問題ないです)、「Ebifleigasse 33/2」が住所、「A-1030」が郵便番号、「Wien」が都市名に入ります。
最後に国名が「Austria」ですが、いっつもどこかの国に間違われるじゃないかと思い「Österreich」と書いていますがそれでも着きます。
ちなみに私はラベルの他、念のため段ボールにも直接書いていますが、それで何か言われたことはないです。
(段ボール書きする際は名前に「To:~」を付けてます)
例:
To:Herr Tarou Yamada
Ebifleigasse 33/2
Wien,A-1030
Österreich
最後に送料を払って終わりですが、国際書留を付けている場合は郵便局のHPで追跡できます。(https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/)
ただ、現在オーストリアへは「書留・保険付通常郵便物(航空便)」「書留郵便物(SAL便)」は検索できない様ですが、それ以外は個別・連番で検索できます。
http://www.post.japanpost.jp/int/ems/delivery/ems_search.html
手間と費用が掛かり、なんとなく着くかどうか不安になってしまう国際郵便ですが、住所が合っていて税関検査にさえ引っかかっていなければちゃんと届くので、安心して送ってみてください。
そういえば住所がアルファベット1文字だけ違っていて(郵便番号は合っていて)届かなかった、という話は聞いたことありましたが。