【初めてでも簡単】ウィーン市内の交通チケットの種類と買う流れ

ウィーンへの初めての渡航で最初に知らなければならないのがこの公共交通機関の利用の仕方。
とはいえ身構える必要は無く、ウィーン市内では地下鉄、トラム、バスなどが主な移動手段になりますが、その多くは「Wienerlinien(ウィーナーリニエン)」が発行する共通のチケット1枚で利用できるという非常に分かりやすいシステムになっています。
- 地下鉄(U-Bahn)→Wienerlinienのチケット
- トラム・路面電車(Straßenbahn)→Wienerlinienのチケット
- バス(Bus)→Wienerlinienのチケット
- 一部の電車(S-Bahnなど)→ウィーン市内の区間のみWienerlinienのチケット。ÖBBの電車など利用できないものもある
- 自転車(Fahrrad)→WienMobil Radのチケット
- タクシー(Taxi)→通常のタクシー会社やUber・Boltなどによる
- 馬車(Fiaker)→コースによる
Wienerlinienとは?
ウィーンの公共交通機関の管理をする会社です。
公式サイトはこちら。
英語とドイツ語が選べます。
専用のアプリも用意されており、電子チケットを利用する場合はもちろんルート検索なども出来るので、とりあえず入れておくことをおすすめします。
https://www.wienerlinien.at/wienmobil-app
ウィーンが世界で最も住みやすい都市と言われる理由の大きな要素の一つがこのWienerlinienが管理する交通網で、5つの地下鉄路線・約29のトラム路線・夜間専用も含めた多数のバス路線を利用することで、市内であればほぼどこでも数十分以内に辿り着くことが出来る様になっています。
また、初めてウィーン在住される方には特に覚えておいて欲しいのが、互いの路線をリカバリーできるようになっていること。
もし一つの路線が事故や工事などでその日運休になっても何かしら別の路線が近くを通っている可能性が高いので、多少移動時間が増えたとしても目的地に辿り着けなくなるようなことはほぼ無いと言って良いです。
まぁ郊外になればちょっと話は別ですが…。
家探しの際も至近距離の沿線のみにとらわれず、少し徒歩も組み合わせることで利用できる路線が予想以上に多くなることは知っておいて損はありません。
ちなみに地下鉄はU5が建設中のため6路線になる予定です。
wienerlinienのチケットは紙と電子の2種類
詳しくは後述しますが、チケットには紙のチケットとスマホ等で管理する電子チケットの2種類があります。
紙のチケットは券売機などで、電子チケットはネットで購入・有効化すれば利用できるようになります。
基本的に紙のチケットの方がほんの少し(5%くらい)高いデメリットがありますが、電子チケットはスマホ等のバッテリーが切れていたりネットが繋がらないような状況ではチケットの提示が出来ないため、特に旅行の方は不安があれば多少高くても紙のチケットを利用するのも手です。
また、年間チケット等の定期券は譲渡不可なので電子の場合写真付き身分証明書も併せて提示が必要です。長く住んでいるとチケットの提示は出来てもついうっかり身分証を忘れることはあるので注意が必要。(チケット提示だけで済むことも…)
ウィーンの地下鉄・トラム・バスの乗り方
紙のチケットには乗る時に日時が打刻されるスタンプが必要な券(片道券等)と、必要でない券(定期券等)があります。
かなりいろいろな種類がありますが、使用日が記載されていないものはスタンプ要、記載があればスタンプ不要、と見分けることが可能です。
スタンプは地下鉄駅内、つまり地下鉄に乗る前かトラム・バスに乗ってから打刻します。
トラムやバスで降りる際に何かする必要はありません。
地下鉄駅内ではチケットを入れる青いポストみたいな機械があるのでそこにチケットを入れて打刻します。
電子チケットや打刻が不要な券の場合はそのまま素通りです。
どちらの場合も降りる時は必要ありません。
・・・じゃあスタンプの意味あるの?ってなりますよね。
スタンプが必要だろうがなかろうが、チケットを駅員さんやトラム・バスの運転手に見せることはないんです。また、日本の様に改札口にとおせんぼされることもありません。
どうなっているのかというとたまに私服の駅員が巡回していてその場の乗客のチケットを拝見、チケットが無い・もしくは有効でないと判断された場合はその場で罰金、というルールになっています。
また、U-Bahnの降り口で包囲網を敷いていることもあります。
なので有効期限切れやホテルに置き忘れに注意しましょう。
罰金についてはこちら。
ちなみに以下のサイトで巡回している路線を案内してます。
http://apps.vienna.at/tools/schwarzkappler/
実際の所、この検査に出会う可能性はかなり低く、体感的には数ケ月に一回あるかないかくらいです。なんなら数年全く会わずという方もいるでしょう。
察しの通り、それならばと無賃乗車(Schwarzfahren)を試みる人が中にはいますが、もちろんそんなことはしないように。
わざとではなくついうっかりチケットの買い忘れであったとしても、大抵の場合理由に関係なく大きな罰金が科せられます。
公共交通機関のチケットが買える場所
チケットが買える場所は以下の通り。
- U-Bahn駅内のカウンターで
- U-Bahn駅内の券売機で
- Strassenbahn内の券売機で(ちょっと高い)
- 一部のタバコ屋さんで(Tabakと看板が出ているお店)
- 観光案内所など(Vienna city cardなどの特典チケットのみ)
U-Bahn駅内にカウンターがあるのは以下の場所のみで、全ての駅内にあるわけではないので注意。
- Westbahnhof駅内(土日祝)
- Hauptbahnhof駅内(土)
- Karlsplatz駅内
- Landstraße駅内
- Praterstern駅内
- Floridsdorf駅内
- Spittelau駅内(営業時間は下記Erdbergと同じ)
営業時間
月~金 6:30~19:00
土 9:00~16:00
日祝 9:00~16:00
土曜も開いているのは2駅、日祝日も開いているのは1駅のみ。
また、U3「Erdberg」に総合窓口がありますが、通常のチケット購入は出来ません。
住所:
Erdbergstraße 202, 1030 Wien
月~水 08:00~15:00
木 08:00~17:30
金 08:00~15:00
ウィーン市内の公共交通機関チケット料金一覧(2026年)
ウェブ上でのチケット購入はこちらから出来ます。
https://shop.wienmobil.at/products
チケットの種類 | 有効期間 | 種類 | 価格 | 備考 | |
1 Fahrt Digital WIEN | 片道1回 | 電子チケット | €3,00 | 目的地までの乗り換えは・何回でもできる片道券。(80分間有効。反対方向へはいけない) 電子チケットは購入と同時に有効化されるので注意。 | |
1 Fahrt WIEN | 紙チケット | €3,20 | |||
1 Fahrt Digital WIEN ermäßigt | 電子チケット | €1,50 | 6~15歳の子供 兵役対象者Sozialpass所有者 Mobilpass所有者 ペットの犬 | ||
1 Fahrt WIEN Ermäßigt | 紙チケット | €1,60 | |||
2 Fahrten WIEN | 片道2回 | 紙チケット | €6,40 | ||
2 Fahrten WIEN ermäßigt | 紙チケット | €3,20 | 6~15歳の子供 兵役対象者Sozialpass所有者 Mobilpass所有者 ペットの犬 | ||
24 Stunden Digital WIEN | 24時間 | 電子チケット | €9,70 | 選択した日時から有効 | |
24 Stunden WIEN | 紙チケット | €10,20 | 打刻した日時から有効 | ||
7 Tage Digital WIEN | 7日間 | 電子チケット | €25,20 | 選択した日時から有効 | |
7 Tage WIEN | 紙チケット | €28,90 | |||
31 Tage Digital WIEN | 31日間 | 電子チケット | €65,20 | 選択した日時から有効 | |
31 Tage WIEN | 紙チケット | €75,00 | |||
31 Tage Digital WIEN Mobilpass | 電子チケット | €21,90 | |||
31 Tage WIEN Mobilpass | 紙チケット | €23,00 | |||
Vienna City Card | 24時間 | 電子チケット 紙チケット | €19,00~ | レストランや博物館などでの料金が安くなるクーポン付。 15歳以下の子供1名とペットの犬1匹は無料で同伴可。 | |
48時間 | €31,00~ | ||||
72時間 | €37,00~ | ||||
7日間 | €39,00~ | ||||
EasyCityPass | 24時間 | €17,90 | |||
7日間 | €39,90 | ||||
QueerCityPass | 24時間 | €17,90 | |||
7日間 | €39,90 | ||||
Jahreskarte Digital WIEN | 1年間 | 電子チケット | €461,00~ | 選択した月の1日から有効。 月払いより年払いが割安。 土曜日午後のみ6~15歳の子供2名を無料で同伴可。 ペットの犬1匹は無料で同伴可。 | |
Jahreskarte WIEN | 紙チケット | €467,00~ | |||
Jahreskarte Digital Senior | 電子チケット | €294,00~ | 有効期限開始時点で65歳以上のみ。 | ||
Jahreskarte Senior | 紙チケット | €300,00~ | |||
Jahreskarte Digital Jugend | 電子チケット | €294,00~ | 有効期限開始時点で26歳未満のみ。 | ||
Jahreskarte Jugend | 紙チケット | €300,00~ | |||
Jahreskarte Digital Spezial | 電子チケット | €294,00~ | 障がいのある方のみ | ||
Jahreskarte Spezial | 紙チケット | €300,00~ | |||
Top-Jugendticket | 電子チケット 紙チケット | €88.60 | 一定の要件を満たす24歳以下の学生・見習い生のみ。詳細はこちら。 | 既定の学期始めから有効。 ウィーン、オーストリア州、ブルゲンラント州のすべての公共交通機関の路線で有効。 | |
Jugendticket | €19,60 | 既定の学期始めから有効。 自宅から学校や職場までの移動区間のみ。 ウィーンでのみ日曜・祝日・学校の休暇期間中自由に移動可能。 | |||
City Airport Train (CAT) | 片道または往復 | 電子チケット 紙チケット | €7~ | CAT列車専用。 | 往路・復路を選択できるwienerlinien専用の割引価格。 公式サイトとは料金が異なる。 |
Vienna Airport Bus | 片道または往復 | €11,00~ | 空港バス専用。 | 往路・復路を選択できる。 公式サイトでは子供用などの割引チケットも購入可能。 | |
なお、これまで長く存在していた48時間・72時間券や学生御用達だったSemesterkarte・Ferien-Monatskarteは廃止され、チケットの種類が標準化されることとなりました。
特に学生の方にとっては夏休み中等定期がなくなってしまうデメリットがあったので、年間チケットになって面倒さは減りましたね。
どれを買えばいいの?
旅行なら
滞在日数に合わせて買うことになります。
これまでは有効化する曜日によって再安値が異なる場合がありましたが、現在は有効化する日を事前に選択できるようになったので、単純に利用期間に合わせて購入するだけで大丈夫です。
基本的には期間が長いチケットの方が割安なので、旅行の方もなるべく枚数が少なくなる方を選択してください。
例えば3日間以上滞在の旅行であれば24時間券3枚を買うよりも7日券を買った方がお得です。
また、到着日・帰国出発日に空港への行き来しかしないのであれば片道券を利用した方がお得です。
逆に片道券を何枚も買って移動するようなことは無駄なのでしないようにしましょう。打刻のチャキン音が好きなら止めませんが。
また、Vienna City Cardなどは博物館などでの割引がセットになっているので一見お得に見えますが、本当に割安になるかどうかは人にもよるので注意が必要です。
長期滞在なら
基本的にはJahreskarte一択ですが、短期留学の方で4カ月以内、お仕事の方で7カ月以内なら31日券の方がお得です。
ただ31日券は特に買い忘れしやすい期間なので、ついうっかり無賃乗車にならないようリマインダーは必須。
都市間交通機関も自由に乗れるKlimaTicketも
オーストリアには各都市交通機関 + 都市間交通機関全てが1枚のチケットで済む「KlimaTicket」もあります。(詳しくはこちら)
ウィーン空港はコアゾーン外
他の記事でもご紹介していますが、観光の方が一番利用するであろうウィーン国際空港とウィーン市内は、定期券のみで移動することが出来ません。
wienerlinienのチケットが有効なのはウィーンのコアゾーン(Kernzone)と呼ばれるエリア内のみとなっており、ウィーン空港はその外側にあるためです。
https://www.wienerlinien.at/tickets/kernzone-wien
そのため日本からウィーンに最初に到着した際に空港からウィーン市内(例えば中央駅までなど)への片道チケットを購入するのが分かりやすいですが、もし到着初日から観光する・少しでも交通費を抑えるのであれば、以下の様にチケットを購入するとほんの少しお得です。
- Flughafen Wien→Schwechatの片道券(ウィーンシュヴェヒャート空港からシュヴェヒャートまで)
- ウィーン市内のチケット(滞在日数に合わせて)
言い換えるなら、どのみち市内のチケットを同日購入するのであれば、コアゾーンの境界であるシュヴェヒャートからウィーン市内へはダブって買うことになるため、空港からはコアゾーンの境界までのみを買うことでダブりを抑える、ということです。(地図はこちら)
といっても日本円で数百円程度の差なので細かいことは面倒という方は普通に買ってしまうのも手ですね。
予備知識なしだと結構迷う
上述の通り、期間や買い方で色々なチケットの種類があるため、本当に予備知識なしでいきなり券売機を操作するとおそらく戸惑います。
ここまで読んでいただいた方はお分かりの通り、一度理解してしまえば大して難しいことではありませんので、冒頭でご紹介したアプリなどを事前に少し触っておけば当日焦らずに移動できる助けになるので、初めてウィーンを訪れる方はぜひチェックしてみて下さい。

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