例によってコロナウイルスの影響で、人の多く集まる場所である学校や図書館も一時閉鎖などの状態が続いていますが、ここでウィーン市立図書館は家でじっとしていなければならない方々のため、なんと館のデジタルコンテンツを一時的に無料貸し出しにしてくれました。
https://buechereien.wien.gv.at/
平常時でも借りること自体にはお金は掛かりませんがそもそも図書館カードを作成する時から年会費が掛かります。
今回の特別対応で作成できるアカウントは費用は一切かかりません。すごい!
ただしこのアカウントが使えるのはコロナウイルスによって図書館が閉鎖している間のみなので、永久的に無料というわけではないです。(現時点で具体的な期限は決まっていない模様)
アカウントは誰でも作れる!
そもそもウィーン市立の図書館なので本来であればウィーン市内に住んでいることが条件になりますが、今回のアカウントは誰でも作成可能!太っ腹ですね。
国内の他の地域の方はもちろん、国外からもアクセス可能なので「ちょっとドイツ語の本ってどんなのよ?」と思ったら日本からでも読めちゃうんです。
どうやってアカウント作るの?
公式サイトに記載されている「digitaleangebote@~」のメールアドレスに自分の名前・誕生日・メールアドレスを記載して送信するだけです。
記載例としてはこんな感じ。
Vorname: Tarou
Nachname: Yamada
Geburtsdatum: 2000.02.29
E-Mail-Adresse: abc@goesterreich.com
件名とかもいらないですし、挨拶も特に不要です。(書いても良いでしょうけど)
次の日くらいに2通返信が来てアカウントID記載のが1通、パスワード記載のが1通送られてきます。
もちろん既にアカウントを持っている方は新たに作成は不要です。
借りられる・見られるコンテンツは4種類!
Virtuelle Bücherei
https://buechereien.wien.gv.at/Büchereien-Wien/E-Medien/Virtuelle-Bücherei
デジタルコンテンツとして本の他オーディオブックや新聞・eラーニングコンテンツも借りることが出来ます。
ブラウザで借りることも可能ですし、「Onleihe」というアプリが用意されていてスマホ・タブレット・PC問わずそっちからも借りられます。
というかアプリの方が数段使いやすいのでおススメ。
Overdrive eLibrary
https://elibrarybw.overdrive.com/
上記の「Virtuelle Bücherei」に比べ英語のコンテンツが多いのが特徴、というかドイツ語のコンテンツはほとんど無いです。
こちらも「Libby, by OverDrive」というアプリがありますので、スマホ・タブレットならインストール推奨。
Austria Kiosk
オーストリアの新聞・マガジンを読めるサービス。
新聞は、日刊・週刊はもちろんインターナショナルから地域ごとのもの、宗教別のもの等選べますし、マガジンの方もビジネス、スポーツ、ライフスタイル、子供向けなど一通りカテゴライズされています。
PressReader
https://login.digento.de/20689/104012-login-2.html
こちらもマガジンを読めるサービスですが、オーストリアを始め国や言語の選択も可能です。(100ヶ国60言語!)
カテゴリは料理や音楽k・アウトドア・ゲームなどなど一般的なものは揃っています。
ちなみに日本の雑誌もあるので日本語が恋しくなったら読みたいですね。
どうやって借りるの?
どのコンテンツでも方法は大体同じで、アプリの場合先にどこの図書館か選ぶ必要があります。
図書館を設定したらフィルターやキーワード、カテゴリから良さげなのを漁り、良いなと思ったら「Borrow」「Ausleihen」をポチります。
画面やサービスによって名称がやたら色々あるのですが、とりあえず聞かれるのはメールで送られてきたユーザーIDとパスワードなのでそれを入力。(逆にそれ以外の情報は登録する必要も聞かれることも無いです)
場合によっては何日借りるかも聞かれますが一番最長で良いかと。
「Austria Kiosk」「PressReader」は借りるのではなくそのまま読める形になります。
それだけで完了です。
あとは好きな端末でじっくりと読んだり聞いたりできますが、スマホ・タブレットで通信データ量気になる方はWifi繋いで先にダウンロードも可能です。
簡単ですね。
どうやって返すの?
期限がきたら勝手に返却(見られなく)なります。
もしくは借りる時に選択した期限より先に返却も可能です。
なんでわざわざ先に返すかというと、一度に借りられるコンテンツは上限数が決まっているので、たくさん借りていても読んだものを返せば更に借りられる様になるため。
ただまぁコンテンツの種類によって上限数は異なりますが、よっぽどの本の虫でない限り上限で困ることは無いと思います。
特に教材意外でクオリティの高い生のドイツ語が聞けるオーディオブックは、ドイツ語を勉強する必要がある我々にとってはかなりおススメ。
自分が好きなテーマ(←重要!)のオーディオブックがあったら是非借りてみてください。
もちろん併せてデジタルブックも読んでいけば、コロナ騒動が落ち着く頃には精神と時の部屋から出てきた悟飯みたいなレベルになっているはずですね。
私はとりあえずシュニッツェルバリエーションのレシピ集と日本へのカルチャーショックの本を借りました。そこ考え方違うの!?みたいなので面白いです。