【割引料金一覧】ウィーンの3大動物園を徹底比較【行くならどれがおすすめ】
現在ウィーンには3つの有名な動物園が存在しています。
いずれも世界中から観光客が訪れる人気スポットですが、時間の限られる旅行ですべてを回るのはなかなか難しいことが多いのも事実。
ここではそれぞれの価格や特徴からどの動物園に行くべきかご紹介していきます。
まずはそれぞれの基本情報から見ていきましょう。
シェーンブルン動物園
シェーンブルン動物園「Tiergarten Schönbrunn」は、皆さんご存じシェーンブルン宮殿の敷地内にある世界最古の動物園です。
1752年の夏に初公開となった世界最古、という点に加えヨーロッパでも数少ないジャイアントパンダを展示している動物園でもあり、なおかつユネスコ世界遺産にも登録されている超有名スポット。
これまで過去6回連続でヨーロッパ最高の動物園にも選ばれています。
今では毎年200万人以上が訪れるウィーンでも人気の観光スポットの一つです。
動物は2022年時点で7,749匹・種類は649種、東京ドーム3.6個分相当の17ヘクタールの広さから、動物好きなら丸1日かけても時間が全く足りない規模の動物園でもあります。
住所
Maxingstraße 13b, A-1130 Wien
公共交通機関で行く際は、以下の路線などで行くことができます。
- 地下鉄:U4で「Hietzing」駅下車後、徒歩数分
- トラム:路線「10」「49」「52」「60」で「Hietzing」駅下車後、徒歩数分
- バス:路線「10A」「51A」「56A」「56B」「58A」「58B」で「Hietzing」駅もしくは前後の停留所で下車後、徒歩数分
営業時間
シーズンによって閉園時間が異なります。
- 1月 9:00~16:30
- 2月 9:00~17:00
- 3月 9:00~17:30
- 4月~9月 9:00~18:30
- 10月(サマータイム終了まで) 9:00~17:30
- 10月(サマータイム終了後)~12月 9:00~16:30
※チケット売り場閉店・最終入場はその日の入場時間終了の30分前まで。
※14歳未満の場合は、大人が同伴する場合にのみ入場可能。
入場料
当日チケット
- 大人:27ユーロ
- 子供(6歳~19歳):15.50ユーロ(写真付き身分証明書が必要)
- 障害のある方:15.50ユーロ(障がい者手帳が必要)
- 6歳までの子供:無料
オンライン購入はこちらのページから可能です。(団体割引もあります)
https://www.imperialtickets.com/search?v=12&t=&val=
年間パスポート
- 大人:65ユーロ
- 子供(6歳~19歳):35ユーロ(写真付き身分証明書が必要)
5日間チケット
- セット:89ユーロ
大人用チケット2枚・子供用チケット3枚がセットになったもので、発行から1年間有効です。
コンビチケット
価格はチケットによります。
毎年期間限定で発売されているチケットです。
シェーンブルン宮殿の入場料とセットだったり、ウィーン大観覧車やドナウタワーの入場料とセットになったものなどがあります。
https://www.zoovienna.at/besuch-und-tickets/kombitickets/
Vienna PASS
「Vienna PASS」はウィーン市内の交通機関チケットと、ウィーンの各観光スポットの入場料などの割引がセットになったチケットです。
シェーンブルン動物園も割引対象になっています。
- 大人:80~179ユーロ
- 子供(6歳~18歳):42~89ユーロ
ÖBB Plus
オーストリア国内の都市間鉄道を運営する「ÖBB」の旅行オプションです。
ÖBBでチケットを購入する予定があるなら利用した方がお得になります。
- 大人:24.90ユーロ
- 子供(6歳~15歳):14,70ユーロ
https://www.oebb.at/de/tickets-kundenkarten/freizeit-urlaub/oebb-plus/wien/tiergarten-schoenbrunn
Kombiticket Austria
同じく「ÖBB」の旅行オプションです。以下の特典が付与されます。
ÖBBのチケット購入金額45ユーロ以上からのみという条件はありますが、ÖBBでチケットを購入する予定があるなら利用した方がお得になります。
- ÖBBの2等列車でウィーンまで往復
- シェーンブルン動物園1日券
- Wiener Linien(ウィーン市内の各種交通機関)の1日券(到着日から翌日の午前1時まで)
https://kombitickets.railtours.at/de/kombitickets-austria/tiergarten-schoenbrunn
Vienna City Card
「Wiener Linien」の短期チケットに観光スポットやレストラン・ホテルなどの割引がセットになったチケットです。
シェーンブルン動物園も対象に含まれており、4ユーロの割引になります。(チケット詳細はこちらでもご紹介しています)
https://www.viennacitycard.at/
Haus des Meeres
https://www.haus-des-meeres.at/
直訳で「海の家」。
その名の通りこの施設は主に海洋水族館とテラリウムで構成されており、動物園と言うよりは水族館と言った方が正しいですね。
もちろんサルや鳥類、小型の陸上動物などもいるのですが、割合としては魚類・爬虫類が多いです。
あまり知られていませんが、その開園は1957年と古く、さらには第二次世界大戦時の旧対空塔の中に建てられていることから建物自体にも非常に価値があると言われています。
その動物は合計10,000頭以上。
全11フロア、約5,000㎡のビルの屋上はウィーンのダウンタウンで最も高い場所で、全方位360°が見渡せるレストランになっています。
住所
Fritz-Grünbaum-Platz 1, A-1060 Wien
公共交通機関で行く際は、以下の路線などで行くことができます。
- 地下鉄:U3で「Neubaugasse」駅下車後、徒歩数分
- バス:路線「13A」「14A」「57A」で停留所「Haus des Meeres」もしくは「Neubaugasse」で下車後、徒歩数分
営業時間
施設によって閉園時間が異なります。
なお、休日・祝日・週末、特に午前中は混雑するため、午後~夕方以降の時間帯だと待ち時間が少なめです。
- 動物園 9:00~20:00
- Café Sharky 10:00~19:00
- Restaurant 360° OCEAN SKY 9:00~2:00(火~木は23:00まで)
※チケット売り場閉店・最終入場は19:30まで。
※14歳未満の場合は、大人が同伴する場合にのみ入場可能。
入場料
当日チケット
- 大人:21.90ユーロ
- 子供(6歳~15歳):9.80ユーロ
- 幼児(3歳~5歳):6.50ユーロ
- 3歳未満:無料
オンライン購入はこちらのページから可能です。(団体割引もあります)
https://shop.haus-des-meeres.at/de/ticket
割引チケット
以下の割引チケットはチケット売場でのみ購入可能です。
- 学生(~27歳):16.40ユーロ(写真付き身分証明書が必要)※1
- 学生(16歳~):16.40ユーロ(写真付き身分証明書が必要)
- シニア(64歳~):16.40ユーロ(年金受給者証または写真付き身分証明書が必要)※2
- 障害のある方:16.40ユーロ(障がい者手帳が必要)※3
- ナイトパス:15.00ユーロ(障がい者手帳が必要)※4
※1 チケット有効期間:月曜~金曜、祝日を除く
※2 チケット有効期間:祝日を除く月曜・火曜
※3 混雑時、登録された同伴者と一緒にファストレーンを利用可能
※4 チケット有効期限:月曜~金曜 平日17:30~、当日17:30よりチケット売場にてのみ購入可能、引換不可
※ 車椅子利用者1名につき、同伴者1名は無料で入場可能。事前登録推奨。
年間パスポート
月曜日から金曜日まで有効で、週末は入場料が25%割引になります。(つまり週末は年パスを持っていても追加料金が掛かります)
- 大人:43.00ユーロ
- 子供(3歳~15歳):21.00ユーロ(写真付き身分証明書が必要)
Easy City Pass
「Wiener Linien」の短期チケットに観光スポットやレストラン・ホテルなどの割引がセットになったチケットです。
Haus des Meeresも対象に含まれており、入場料ではありませんがショップでの購入価格が10%割引になります。(チケット詳細はこちらでもご紹介しています)
ラインツァー動物園
https://www.lainzer-tiergarten.at/
ウィーン西13区「Hietzing」にある自然保護区「Lainzer Tiergarten」。
上2つとは異なり実際の所動物園ではないんですが、野生の動物が多く生息しており間近で動物たちの生態を観察することができます。
それでもドイツ語で動物園「Tiergarten」と名付けられている理由は、動物がいる公園だから、といった意味合いのようです。
アカシカ、ダマジカ、ノロジカ、ヨーロピアンムフロン、イノシシ、コウモリなど主に大型野生動物が数多く生息しています。
その広さは2,450ヘクタール。
1561年にフェルディナント1世(神聖ローマ皇帝)が帝国の狩猟場としたのが始まりで、今ではハイキングルートも整備され、展望台タワー、アクティビティなど自然以外にも楽しめる要素が揃っており、暖かい季節には広さに反してひそかに訪れる人も多く、その数なんと年間50万人以上。
上2つほどではありませんが、ただの自然公園ではない人気ぶりです。
おすすめスポットの一つであるNikolaikapelle(聖ニコライ礼拝堂)は、12世紀末に建てられたと考えらるウィーン最古の建物の1つ。
かなりこじんまりとした建物ですが、周りの木々に囲まれた様子はとても神秘的です。
そしてもうひとつの目玉がHermesvilla(ヘルメスヴィラ)。
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が、妻の皇后エリザベート(愛称「シシィ」で有名ですね)に贈った邸宅で、彼はこの城を「夢の城」と呼んだそう。
別荘の名前は、庭園にある白い大理石で作られたヘルメス像にちなんでいます。
実際動物よりもここ目当てで訪れる人も多いくらいです。
住所
Lainzer Tor, A-1130 Wien
ここへの入場は、各所にある6つのゲート(Tor)からのみ可能です。(全体マップはこちら)
なお、各ゲートはシーズンによって閉鎖していることもあるため、実際に行く前に上記公式サイトでチェックしておくことをおすすめします。
Lainzer Tor
Hermesstraße, A-1130 Wien
地下鉄U4「Hietzing」下車後バス「56B」で停留所「Lainzer Tor」で下車
Gütenbachtor
Gütenbachstraße, A-1230 Wien
S-Bahn駅「Liesing」からバス「250」「253」で停留所「Lodererweg」で下車(ゲートまで徒歩40分)
Laaber Tor
Tiergartenstraße, A-2381 Laab im Walde
S-Bahn駅「Liesing」からバス「253」で停留所「Laab Hauptstraße/Tiergartenstraße」で下車(ゲートまで徒歩20分)
Pulverstampftor
Stegtorstraße, A-1140 Wien
バス「50B」で停留所「Umspannwerk Auhof」で下車(ゲートまで徒歩5分)
Nikolaitor
Nikolausgasse, A-1130 Wien
地下鉄「Hütteldorf」から徒歩10分
Sankt Veiter Tor
Hanschweg, A-1130 Wien
バス「54A」で停留所「Sankt Veiter Tor」で下車
営業時間
8:00~17:00
入場料
公園自体は入場無料です。
ただし、「Hermesvilla」は以下の入場料が掛かります。
- 大人:8ユーロ
- シニア:6ユーロ
- 子供(~19歳):無料
ウィーン3つの動物園を比較
各園への地図
ウィーン観光ならどの動物園がおすすめ?
鑑賞できる動物の種類としては、
- シェーンブルン動物園は陸上動物から魚類までまんべんなく網羅
- Haus des Meeresは魚類・爬虫類が多い
- ラインツァー動物園は大型狩猟動物と木々や花の種類も豊富
といった特徴があります。
なお、シェーンブルンに関しては動物園に限らず庭園もあるため、シーズンによっては多種多様な花も鑑賞することができます。
もちろんどれも違う魅力があり、行けるなら全部行った方が良いのは当然なのですが、普通は旅行の時間も限られますし、ましてやウィーンとなれば動物以外にも見なければならないものはたくさんありますよね。
なので、自分が本当に行きたいところを決められるよういくつかの観点からご紹介していきます。
手っ取り早く楽しみたいならHaus des Meeres
シェーンブルン動物園もラインツァー動物園も行くのに多少時間がかかる上、周りの観光スポットの種類が豊富ではないため効率的ではありません。(特にラインツァー動物園)
対してHaus des Meeresはウィーンのショッピングストリートで有名なマリアヒルファー通りのすぐ近くで、ウィーン西駅「Westbahnhof」と町の中心「Stephansplatz」の間と非常に交通の便が良いです。
多くのホテルからもアクセスしやすく、見終わったらカフェによるも良し買い物に勤しむも良しと、限られた時間を有効に活用することができます。
シェーンブルン宮殿に行くならシェーンブルン動物園
当然ながら、シェーンブルン宮殿に行くついでですね。
実際の所、ウィーンの観光名所でもあるシェーンブルン宮殿を見られればウィーン観光の半分は達成したと言っても過言ではないほど、宮殿に行く価値は高いです。
自然を感じるならラインツァー動物園
ここの最大の魅力はナチュラルに動物が歩いている中を散歩できるハイキングコース。
特に日本で都会に住んでいる方に体験してもらいたいウィーンの魅力の一つです。
夏・冬はちょっと厳しい日も多いですが、特に春なんかは非常に気持ちの良いアクティビティになること間違いなし。
虫がイヤならHaus des Meeres
特にラインツァー動物園は決定的に虫が多い…。
シェーンブルン動物園もそこかしこにいるわけではありませんが、動物園である以上見かけないわけでもありません。
ただ、Haus des Meeresにも虫は色々いるんですが、大きな違いはガラス越しだということです。
天気の影響に受けないのはHaus des Meeres
完全に屋内で完結しているので、天気の悪いタイミングに当たりそうならここが確実。
パンダを見るならシェーンブルン動物園
ジャイアントパンダが見られるのはここだけです。パンダ推しなら検討の余地はありません。
定番がイヤならラインツァー動物園
上述のHermesvilla、地理的な理由もあってか知名度が低く、おそらく日本人はあまり訪れていない印象です。
しかし皇帝夫妻がプライベートでどういう暮らしをしていたのかや、家具・私物も数多く展示されており、その雰囲気や生活感を感じることができます。
逆にシェーンブルンの庭園はもはや他の人がモリモリ写真や動画をアップしており、インスタバズリを狙うにしてもなかなか難しいかも…?
眺めの良さに関してはHaus des Meeresの屋上レストランも非常に景色が良いのでおすすめ。
体力・お財布を温存するならHaus des Meeres
シェーンブルンもラインツァー動物園もとにかく歩くことが多く、ゴリゴリ体力が削られます。
また、実際に行くと分かるのですがショップや飲食店がどちらも少なく、その分観光地価格でちょっと高め。
Haus des Meeresなら屋上のレストランに行かずとも園外にもたくさん安くて美味しいお店もあるので、楽しみつつ体力もお財布の中身も温存することができます。
結局は行きたいところは絶対行くべき
これは絶対と言っても良いほど言い切れます。
旅行から帰って来て時間が経つほど誰もが思うのは「あの時やっぱり行っておけばよかった…」です。
日本からヨーロッパに旅行に行くのは普通簡単な事ではありません。
こちらの物価も日本より高いですし、現地にいるときは周りのものが全て割高に見えてついつい「なるべく余計な出費は控えよう…」とか「おいおい今差し出そうとしてるチップでラーメン食えるぞぇ…」と考えるのは自然な事ですが、次の機会がいったいいつになるか分からないのがヨーロッパ旅行です。(リッチな方は別ですが…)
ここまでご紹介した動物園も方向性は違えどいずれも世界中の旅行客が訪れる場所であることは間違いありません。
ぜひウィーン旅行をご検討の際はご自身の欲望に従って(?)行き先を決めてみて下さい。
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