オーストリアに旅行・滞在するにあたって、もし未成年の方が一緒にいる場合、こちらの法律や条例で知っておいて損はないかもしれないものの一つに年齢制限があります。
年齢制限?なんで?
~は二十歳から。みたいなやつですね。
我々の国籍は日本ですが実はこういう法律は現地のものに従います。
日本で20歳からでもオーストリアでは18歳からであればそこに住んでいる・旅行している日本人も18歳からとなるわけです。
中学生・高校生くらいの年齢層だとオーストリアではOKだけど日本ではアウト、日本では問題ないけどオーストリアではNGという事柄がいくつかあるので紹介します。
飲酒
オーストリアでの飲酒可能な最低年齢は16歳です。
これはお酒の購入・保持・消費すべて含まれますので、お使いで親の代わりに買うというのもアウトです。(本来は…)
喫煙
オーストリアでの喫煙可能な最低年齢は18歳です。
アルコール同様、購入・保持・消費すべて含まれますのでお使いで親の代わりに買うというのもアウトです。
州によって違いあり!
これら2つは厳密には州によって若干違いがあり(アルコール度数や電子タバコとか)場合によってはOKという事もありますが、お酒16才タバコ18才の基本さえ知っておけば大丈夫かと思います。
またこれはお店側の事情でもあり、例えばレストランで16歳未満の子供にお酒を提供してはいけないという事でもあるため、10代の方であれば年齢確認を求められることもあります。(あるいは20代も… 😯 アジア人女性は向こうからすると結構幼く見られやすい気がします)
なお、オーストリアにもタバコ自販機が存在します。
結婚
オーストリアでの結婚可能な最低年齢は男女共に18歳です。
ちなみに2019年1月1日以降は同性も結婚可。
運転免許
オーストリアでの運転可能な(=免許取得可能な)最低年齢は車種によって異なります。
小型バイク・乗用車等は基本18歳、大型だと21歳です。
ただ、ご存知かと思いますが日本の運転免許があるなら取り直す必要はなく切り替え手続きだけで済みます。というか日本でとっておいた方が後々楽かも。
選挙権
オーストリアでの選挙可能な最低年齢は選挙の種類問わず16歳です。(選挙日時点での年齢)
ただ我々日本人が投票するのは海外から日本に対してする「在外選挙」なのであまり関係は無いですね。 😐
門限
これも州によって微妙に違いはありますが、基本的には
・14歳以下は5時から23時まで
・14歳から16歳は5時から翌1時まで
・16歳から無制限
です。同伴者がいる場合、正当な理由がある場合はこの限りではないです。
行ってはいけない場所
同じく州によって違いはありますが、ナイトクラブやギャンブルホール、その他子供や青少年の成長を妨げる可能性のある施設・イベント、あと深くは書きませんが怪しげな場所へは18歳未満は行けません。
ピアスとタトゥー
14歳未満の未成年者のピアスは一般的に禁止、18歳未満の人は、ピアスをするために両親の同意が必要。
16歳未満のタトゥーも禁じられています。16歳から18歳の人は、法定後見人の書面による同意が必要とのこと。
自転車
12歳以上の子供が一人で自転車に乗ることができます。
ライセンスを保有していない12歳未満の子供は、16歳以上の人が監督しなければなりません。
ライセンス? 😐 って何かと言うとこちらではRadfahrprüfung(自転車能力試験)というのがあり、これに合格すると12歳未満の子供でも一人前の自転車乗りとして認められる、というものです。
ちなみに試験は警察署で、訓練は警察署の他ÖAMTC-Mobilitätsparkでも受けることができます。
https://www.fahrradwien.at/news/mobilitaetspark-fuer-fahrrad-verkehrserziehung-eroeffnet/
インラインスケート・ローラースケート
これも決まってるんですね。
12歳未満の子供は乗ることはできません。
上述のライセンスがあれば10歳から乗ることができます。
じゃあ飛行機の中での飲酒は?
これは意外な事に到着国でも離陸国でもなく、その航空会社の国に従うそうです。
なので羽田からウィーンへの空の旅でも、それがエミレーツ航空の経由便ならアラブの法律が基準になることに。(アラブの飲酒年齢はさっぱり分かりませんが)
法律上はOKでも…
例えばの話ですが、高校卒業してすぐオーストリアに語学留学でちょうど18歳。こちらではタバコが吸える年齢です。
そこでタバコを吸ってみたら癖になって、半年後留学から帰ってきてもタバコが吸いたいでも日本ではアウト!つらい! 😥 なんてことの無いよう注意しましょう。