音楽の都ウィーンを首都に持つだけあって、音楽教育の場としてもここオーストリアは有名です。
またザルツブルグのMozarteumを始め、ウィーン以外の都市にも音大・音楽院がいろいろあります。
日本からも毎年多く留学生が来ているみたいですし、日本の中学・高校生の年齢からオーストリアに住んで音楽大学・音楽院の入試に備えている方もいます。
学校は何月始め?
こちらの大学では2期制を採用していて、前期が9月~翌年2月、後期が3月~6月となっています。
ちなみにWiener Linien等の「Semesterkarte」もこの期間で区切られています。(詳しくはこちら)
そして7月~8月が夏休み 😳 でこの期間に夏期マスタークラス(Meisterkurse・Meisterklassen)が開かれたりします。
日本の学校を卒業してからだと最大半年ほど期間が空いてしまうのはしょうがないですね。
卒業してからオーストリアへの移住準備期間と考えれば逆に都合が良いかもしれません。
使うかもしれないドイツ語
die/eine Diplom{ディプロム}(ディプロム課程)
die/eine Aufnahmeprüfung{アウフナーメプリューフング}(入学試験)
das/ein Semester{ゼメスター}(学期)
大学・音楽院一覧
全部ではないですが。
国公立音楽大学
Universität für Musik und darstellende Kunst Wien
https://www.mdw.ac.at
ウィーンです。一番有名。
Universität Mozarteum
http://www.uni-mozarteum.at
ザルツブルグ。こちらも人気があります。
Universität für Musik und darstellende Kunst Graz
https://www.kug.ac.at
グラーツ。同じく有名。
私立音楽大学
Musik und Kunst Privatuniversität der Stadt Wien
http://www.muk.ac.at
ウィーン。すぐそばにマックとケパブ屋さん有り。
Anton Bruckner Privatuniversität
https://www.bruckneruni.at/
リンツ。
国公立音楽院
Johann-Joseph-Fux-Konservatorium
http://www.verwaltung.steiermark.at/cms/ziel/74836019/DE
グラーツ。
Joseph-Haydn-Konservatorium des Landes Burgenland
https://www.haydnkons.at
アイゼンシュタット。
Kärntner Landeskonservatorium
http://www.konse.at
クラーゲンフルト。
Tiroler Landeskonservatorium
https://www.konstirol.at
インスブルック。
Vorarlberger Landeskonservatorium
http://www.vlk.ac.at
フェルトキルヒ。
私立音楽院
Prayner Konservatorium
http://www.konservatorium-prayner.at
ウィーン。
Franz Schubert Konservatorium
http://www.franzschubertkonservatorium.at
ウィーン。
Richard Wagner Konservatorium
http://www.richard-wagner-konservatorium.at
ウィーン。
Vienna Konservatorium
http://www.viennaconservatory.at
ウィーン。
Diözesankonservatorium für Kirchenmusik der Erzdiözese Wien
http://www.kimukons.at
ウィーン。教会音楽専門。
入試はいつ?
各学校によって異なりますが大抵は6月下旬か9月に行われます。
2回受けられるという意味ではなく、メインの試験期間は6月だけどやむを得ない事情や学校側の追加受付等により9月にも受ける人がいる、ということです。もちろんメインの試験期間が9月の学校もあるので確認が必要ですが。
また、受付はもっと早い段階で締め切りがあるので確認はお早めに。
Vorspiel?
「フォアシュピール」と言います。
何かというと、入学希望の大学で師事したい先生に連絡を取り、入試を受ける前にその先生の前で演奏することです。
そこで先生に認めてもらえれば、入試に合格した時にその先生に取ってもらえる(可能性が高くなる)、というような感じです。
誤解のないように言いますと
- フォアシュピールをしたからと言って入試の評価が変わることはないと思います。
- 純粋に師事したい先生の空き席が無く(先生ごとに取れる生徒数に限度があるようです)、取ってもらえない可能性もあるようです。
- フォアシュピールにお金がかかるかは先生次第、といえば聞こえは悪いですが、個人レッスンの様なものでもあるのでかかっても全く不思議ではないです。(いくらくらいかは様々。日本もそうですね)あらかじめ聞いても失礼ではないはず、と思いますが…たぶん。
ちなみにフォアシュピールは別に入試に必須という訳ではなく、学校に受かった時に先生が決まることももちろんあります。
ただ、やはり難関校ではフォアシュピールをするのが習慣化しているくらいには、多くの受験者がやっているのは間違いなさそうです。