海外に住み始めてホームシックになるというのはよく聞く話ですし、言葉や文化の違いから鬱になってしまうという話もよく聞きますよね。
日本からすると、「オーストリアってあのウィーン少年合唱団とか、キラッキラ★のシュテファン大聖堂とかシェーンブルンとかある所でしょ?ウィンナーコーヒィー!!!」というようなイメージが定着しているかもしれませんが、実際に住むとなると旅行の時には見えない大変さというものもたくさん出てきます。
もしドイツ語に慣れていない場合、不動産会社や銀行、役所とのやりとりは書面であれ電話であれ、または面と向かってでも難しいし緊張するものです。
ちょっとした文化の違い(レジの店員が不愛想だったとか)でストレスを受けることもあるかもしれません。
まだ知り合いも少ないということも含め住みだした頃が一番ストレスなんじゃないかなと思います。
もちろん日本語よりドイツ語が得意だったり友達100人がオーストリアに住んでる等、人によって状況は千差万別ですが。
そんな日々が続くと精神的にちょっと疲れて、寂しい・帰りたいとホームシックになったり、何もしたくない・落ち着かないと鬱に近い状態になってしまうかもしれません。
じゃあどうすれば?
帰りたいと思ったところでそう簡単に帰れないのが海外です。瞬間移動でもどこでもドアでもあれば楽なのですが(想像したことありますよね? 😎 )、少しばかり難易度を下げて少なくとも私には効果があったものや考え方を紹介します。
※念のため、私は医者でもなんでもないので医学的に根拠のあることを紹介するわけではないです。
日本語を聞く・話す
知り合いもいない状態で単身オーストリアに乗り込んで来た場合、その時から日本語を話す機会は皆無と言って良いです。
母国語を話せないのは実際経験すると分かりますがかなりストレスになります。
LineやSkypeで親・友達に電話するだけでもかなり違って来ますし、日本の動画を見ながら日本語で相槌を打つのも手です。(変ですか?変ですよね。でも気にしないでください)
一人暮らしなら敢えて独り言を言う様にするのも効果あります。(誰かに見られなきゃ大丈夫ですよ)
数か月、一年と暮らしているうちにほぼ必ず日本人の知り合い・友達はできるはずなので(オーストリアに住む日本人って相当少ないので不思議なものですが本当です)、いずれは消えてなくなる問題です。
アロマオイル・キャンドル
スーパー等で手に入ります。
色んな種類があり、精神に良い効果をもたらすものが多い(らしい)ですが、効果より気に入った香りのもので良いと思います。臭いの嗅ぎ続けるって割と辛いですし。
ただ、あまり安いものはパラフィンでできているものもあり、(少しですが)有毒物質が発生するものもあるので注意が必要です。
また、賃貸のお部屋を借りている場合、換気に気を付けないとすすで天井が黒くなることがあります。
料理を作る
私は料理好きなので作ってる間は楽しいです。(日本食のちょっとした情報はこちら)
「今度はあの材料も入れてみよう。BILLAに売ってるかな?」とか、「そういえばザル持ってないな。近くに1ユーロショップあったっけ?」とか外を出歩く目的ができますし、なにより人間美味しいものを食べれば精神的にも元気が出ます。
散歩をする
おススメは朝です。(冬は寒いですが)
私の場合は割と近くにドナウ川があり、朝(か夕方)河川沿いを走っていました。
帰りにパン屋にでも寄って朝ご飯を買ってくるとなんだか充実した朝を送れた気になります。
ウィーン市内でも特に日曜は朝人気が無くしーんとしていて、私は好きな雰囲気です。
大した事ではない、と考える
例えば滞在許可の申請のための書類を揃えるのが大変だとか、ドイツ語が分からなくて嫌な思いをしたとか、海外での生活は日本では味わえない事が起きたりしますが、精神的ダメージを受けそうだなと思ったらすかさず「でも一年後にまだ引きずってるかな?」と思うようにします。
大抵のことは一年後引きずってるどころか覚えてすらいないことの方が多いので、「だったらその程度のこと気にする必要ないじゃん」と切り替えられるようになります。
私も住み始めの頃は知り合いもほとんどいなく、PCもスマホも持っていなかったので(緊急連絡用の携帯電話は持っていましたが)、黙々淡々とした日々を送っていた時期があり、上で紹介したのはその頃の経験で得たものです。
万人に効くものではないと思いますが、気に入ったものがあったら試してみてください。