【海外一人暮らし】オーストリアでコロナに罹ったときのために準備しておきたいこと
これまでノロウィルスをはじめ食中毒系には何度か罹ってきましたが、今さらながらコロナに罹りました。
当時コロナが流行った際も「気付かない内に罹って気付かない内に治る人もいる」というのを聞いて、きっと自分もそうだったんだなと勝手に思っていましたが全然そんなことはなかった様です。
ワクチンも過去打ってはいましたが、やっぱり時間が経っちゃうとワクチン打ってても罹るみたいですね…。
私も多くの方と同様約1週間でほぼ回復したものの、完全に元通りになるにはそれなりの時間がかかりそうです。
留学中のコロナは準備の有無ですべてが決まる
今回私がコロナに罹って得た教訓は、とにかく日頃の準備が一番大事だったということ…。
日本であれば誰かしら周りに手を差し伸べてくれることが多いですが、海外滞在中となるとそうはいきません。
留学であれお仕事であれ一人暮らしをされている方が多いはずで、発症期間中はまさに孤独との闘いとも言えます。
ここではオーストリアでコロナに罹った際にどういう準備をしておけば良いのかなどを、個人的な体験談をもとにまとめてみました。
なお、本記事の内容は医学的な見地に立ったものではなく、あくまで個人の経験と意見をまとめたものですのでご了承ください。
日頃から準備・備蓄しておきたいもの
オーストリアで揃えられるものと、日本から送ってもらった方が良いものを分けてご紹介していきます。
いずれもすぐに腐ったりするものではないですし、コロナに限らず病気で寝込んだ際には共通して役に立つもののなので、オーストリアで一人暮らしをされるなら準備しておいて損はないはずです。
オーストリアで買えるもの
ミネラルウォーター
1.5リットルとかの大き目のものを7本以上家に置いておくことが望ましいです。
1日1本くらい消費するので約1週間分ですね。
スーパーとかで6本1セットのがよく売っているのでそれを1つか、置き場所に余裕があれば2つ(12本)あれば尚良しです。
もちろん炭酸無しで。
水道水じゃだめなの?
オーストリアの蛇口からはアルプスの水が出てきますからね。
水道水でもいいじゃないかと思われるかもしれませんが、後述の通りペットボトルの買い置きの方が色々と都合が良いです。
というかまずベッドから起き上がる気力がありません。
ベッドから起きて立ってコップに水を入れて飲む…ぶっ倒れている状態ですら体力・メンタル共にゴリゴリ削られている中、これがいかに大変な作業を説明するのは中々難しいのですが、よく主人公がボロボロになりながら「負けるわけには…いかないんだ!」って立ち上がるシーンがあるじゃないですか?平たく言えばあれくらいの覚悟です。
体温計
一人暮らしだと意外と持ってない方も多いかも?
「Fieberthermometer」の名称でBIPAやdmなどで売っています。
のど飴
お好みのものを2袋くらい。
といっても普段のど飴の味なんて食べ比べる方も少ないと思うので、意識してちょくちょく試し買いしてみることをおすすめします。
お米
発症から3~4日あたりから少しずつものが食べられるようになってくる(というか食べないといけない)のですが、個人的にはいきなりパスタは無理っぽかったです。
果物も良いかなと思ったんですが、実際食べると結構お腹が下りやすくなって微妙でした。
なので正直ごはん(お粥)が一番口に入れやすかったです。
サプリメント
ググってみると、熱が下がった後の味覚・嗅覚障害も含めコロナには特に亜鉛(Zink)が良いらしいです。
実際私も味覚・嗅覚共に変な感じになったのですが、2日程度で気にならなくなりました。
オーストリアでもBIPAやdmなどでサプリが売っていますし、値段もお手頃で普段からの摂取も推奨される栄養素の一つなので買っておいて損はないです。
熱さまシート
日本から送ってもらうのもアリですが、オーストリアでも「Kühlpflaster」の名称で売っています。
BIPAやdmなどには売っていないので、薬局に探しに行った方が良いです。
ただ、個人的にはそこまで効果があったかと言われれば微妙なところで、文字通り焼け石に水な印象でした。(もし付けていなかったらもっとひどかったのかも分かりませんが…)
ティッシュ・トイレットペーパー・ハンドソープ
これも普段から予備を多めに置いておくことをおすすめします。
消毒液
どれほどの効果があるのかは分かりませんでしたが、発熱が収まり動けるようになってきたら水回りはこまめに除菌しておいた方が良いです。
マスク
あると思ったら無いものの定番。
発症から1週間ほどで外に出られるようになっても体に菌は残っていますし、私の場合咳が止まらなかったので必須でした。
日本から手に入れた方が良いもの
ポカリの粉
これがあるのとないのとではかなり違います。
オーストリアではこの手の栄養補給の側面があるスポーツドリンクはほぼなく、現地調達が難しいのがつらいところ。
何かのついでに日本から送ってもらうなりで準備しておきたいアイテムです。
上述の水のペットボトルに入れて飲むためですが、これ1袋1リットル用なので味薄いとヤダって方は1.5リットルではなく1リットルのペットボトルを多めに用意しておくと良いです。
この粉をペットボトルに入れて混ぜる作業が、ダウン中に出来る唯一の仕事…。
お茶漬けの素
熱が下がって食べられるようになってきた辺りからの出番になります。
これもこちらではアジアンショップ等でしか手に入らないため、日本から送ってもらうのが良いです。軽いですし。
コロナかな?と思ったらすぐにすべきこと
熱が上がり始めてから動けなくなるまで猶予は数時間です。
大げさではなくホントにすぐダウンしてしまうので、ここの自己判断の早さが非常に重要です。
まず上述の備品たちが家にあるか確認して、病院へ。
特に水が無ければ早急に。最悪水とトイレットペーパーさえあればなんとかなります。
陽性のコロナ診断されて、よほどの場合でなければ「帰って薬飲んで寝てろ」と言われるので、倒れる前に帰宅します。
また、1週間前後は外に出られる状態ではなくなるので、予定があればキャンセルの連絡、期日の近い支払いなども意識がはっきりしている内に済ませておくのが大事です。
発症中はまともにモノを考える気力すら失せます。
運良く(?)日中に熱が出始めればすぐに対処も出来るのですが、私の場合夜7時頃から熱が出始めたため翌日フラッフラの状態で色々連絡とかしなくてはならなかったため、かなりつらかったです。
私のコロナの症状
一言で言えば、三日三晩気力が尽きた状態で頭が割れそうに痛いのを我慢する。そんな感じでした。
発熱
発症から3~4日間はだいたい37.8~39.2くらいを行ったり来たり。
人間不思議なもので、38度を超えたあたりからは暑さよりも寒気が勝つんですよね。
今回結構夏の暑い日だったのですが、日中でもあまりの寒さに布団にくるまっていても、薬を飲んで38度を切ると途端に「アッツ!!」って飛び起きて扇風機点けて、また薬が切れ始めると「さっむ!!」と布団にもぐるのを繰り返していました。
食欲不振
発症期間中でも栄養は取った方が良いということは重々承知していましたが、いかんせん全く食欲が湧かず。
発症から5日目くらいまでは水分とのど飴のみでしたが、それでも空腹を感じることは全く無く、むしろずっと食べなくても大丈夫そうとすら思えたほどです。
でも食べられるなら食べた方が良いと思います。(あればゼリーとか)
関節痛・神経痛
個人的な感想としては、コロナって痛みを増幅させるというか過敏にさせるのかな、という感じでした。
普段難なく我慢できる様な肩こりすら、とても耐えられない激痛にしてくる感じです。
特に私の場合普段から肩こりによる頭痛と眼精疲労があり、それらが睡眠を存分に阻害してきました。
ずっと横になっているのもなんだかんだ肩が凝りますし。
とにかく頭が痛くて痛くてたまらなく、ググったツボ押しなんかも色々試したりしてましたね。
サッカーのロナウド選手は90分の睡眠を1日5回するそうですが、痛みで寝ていられなくてサイクルだけは模倣することが出来ました。
スマホの見過ぎに注意
出来ることもないのでついスマホを手に取ってしまいがちですが、目が疲れるとその痛みも一気にくるので気を付けた方が良いです。
目の周りのツボもとても詳しくなりました。
咳・のどの痛み
これは発症2日後くらいから。
特に3~4日目あたりは止められない咳をする度にビキビキ頭痛がするわ喉も痛いわで大変でした。
私の場合特に気管支が弱い体質で、これらに加え痰や嗚咽がひどくなりました。
味覚・嗅覚・聴覚の違和感
発症5日後くらいから。
味覚については発症期間中ずっとのど飴を舐めていたのですが、良く巷で聞く「味が全くしない」ということはなく、私の場合ちょっと味に違和感を感じる程度でした。
なんか甘さやしょっぱさ・旨味などをランダムに3~5割くらい抜かれたような感覚で、味はするけど薄いような…?という感じです。
嗅覚・聴覚も違和感は感じるものの、それ以上でもそれ以下でもないかと。
復帰は徐々に
スケジュールを決める際、この日までしっかり休んで次の日から行こう!みたいな予定をつい立てがちですが、完治したからと言ってしばらく安静にしていた人間が次の日からバリバリに動けるわけではありません。
最初は1時間~数時間だけという感じで徐々に慣れさせていく必要があります。
また、症状は治まってもしばらくは菌が体内に残っており、発症時ほどではないにしても周りに感染する恐れがあることにも注意。
そのためコロナで病欠の予定を立てる際は、復帰後数日は学校も会社も午前中だけ出るなどライトな組み方を予めしておくことをおすすめします。
海外一人暮らしの最大の敵は孤独感
体が弱るとメンタルにも影響がある事は、これまで寝込んできた数と経験から自信を持って言えます。
特に留学でこちらに来られている学生の方、さらに人生初めての一人暮らしならその孤独感と恐怖心は想像以上になると思います。
ですがコロナに限らず、インフルエンザや風邪あるいはノロウィルスに至るまで、多くは発症から一定期間耐えさえすれば勝ち、時間が全てを解決するものなので、万が一罹ることがあってもぜひ芯だけは折れずにそのことを思い出してほしいと切に願います。
オーストリアで暮らす日本人の方のご参考になれば幸いです。
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