ドイツ語の勉強で初級から中級にかけて、勢いがそがれやすい、やる気を失いやすいのが文章の読解。
単語を覚える事自体はそこまでつらい話ではなくて、例えば「aus」と「gehen」、「über」と「setzen」を知っていれば「ausgehen」「übersetzen」の意味を知らなくてもなんとなく想像がつく、というような事は多々あります。
英語の「see」を知っていれば「sehen」を見たとき「あ、なんか似てる… 🙂 」ということも多いですね。
あとは「Rucksack」「Baumkuchen」等日本語でも使われている単語もちらちら出てきたりします。
しかし「Fernsehapparat」「sicherheitshalber」「Magistratsabteilung」「Förderungsvoraussetzungen」等々ニュースや本で触れる文章にはどんだけ長いんだよみたいな単語がバンバン出てくるので※、英語に比べ読みにくい上、冠詞やら格やらなんだか面倒なルールが多いという事も相まって勉強のために「新聞を読もう! 😎 」なんて言われても字面見た瞬間うへぇ… 🙁 ってなりやすいんですよね。
その上あまり興味のない内容だとモチベーションはダダ下がりです。
なので今回はモチベーションが上がらなくて、時計見ながら「…あと15分経ったらやる」を防ぐためのとっつきやすいドイツ語トピックの探し方を紹介します。
※「Geschwindigkeit」関係はよくネタにされていますね。
料理のレシピ
本屋でオサレなレシピ本買ってきても良いですし、ネットでもなんでも良いんです。
工程ごとに分かれていてとっつきやすいですし、レシピも分かって一石二鳥。(ってほどでもないですが)
- https://www.gutekueche.at/wiener-kaiserschmarrn-rezept-847
- https://www.gutekueche.at/wiener-schnitzel-rezept-170
- https://www.gutekueche.at/wiener-sachertorte-rezept-4289
ちなみになるべく写真見ただけで作り方想像つく、作る機会がありそうなレシピが良いかと。
変にプロっぽいおもてなし料理本買ったりすると結局読まずに戸棚の奥に追いやられる可能性大。
日本語勉強のトピック
我々がドイツ語をあの手この手で勉強するように、他の国の方が日本語を勉強する本やサイトも多数あります。
- https://de.wikihow.com/Japanisch-lesen-lernen
- https://www.japanwelt.de/blog/die-10-wichtigsten-japanische-redewendungen/
どんなことの説明をしているのか、というのが読まずともなんとなく分かるので、多少長文でも呼んでる途中で「…え?何の話してんの??」みたいな置いてきぼりを食らいにくいです。
昔話・おとぎ話
短めでオチのある話が多く、読んでいて退屈はしないです。
http://www.sagen.at/texte/maerchen/maerchen_oesterreich/maerchen_oesterreich.htm
オーストリアらしく作曲家の逸話みたいなのも本屋や図書館にあったりするので興味があれば手を伸ばしてみてください。
Manga!
「料理も昔話も興味ない!もっと楽しいやつが良い! 😉 」
そんなあなたにはやっぱり日本の誇るManga(のドイツ語翻訳版)がおススメです。
マンガ読んで勉強になるの?という疑問はあるかと思いますが、話し言葉のドイツ語を手っ取り早く読んでみる点では良い勉強?だと思っています。
セリフの意味分からないと結局読めないですしね。
ウィーンであれば4、5店舗はManga専門ショップはありますし、そこまで行かなくても有名どころのタイトルならその辺の本屋に売ってることもしばしばです。
おすすめというのは特にないですが、おすすめできないのはコナンやデスノートとかですね。
純粋に文字が多いです。経験したことがあるかもしれませんが、マンガを読んでて時間がかかる、理解できないのは意外とストレス。
なのでやたら細かい内容のは個人的にあまりおすすめしないです。
こち亀とかもたまにきついですね。ハンターハンターは初期の頃は良いんですが、最近の方だと結構考えるシーンとか長いし状況も複雑だったりなので…元々読んでて話分かってれば別ですが。
ドイツ語教材のメリットとは?
ここまで紹介してきたものは
・単語が100%分からなくてもなんとなく理解しやすい
・あまり長くないトピック
・モチベーションを保ちやすい内容
というとっつきやすさを重視したもの。
これらのメリットがあるものなら、教材にこだわらなくてもドイツ語に触れる手段は色々です。
他にも自分の好きなアーティストとか趣味のWikiをじっくり読んでみるだけでも、いきなり難しい教材テキストを嫌々読むよりは遥かにためになる、と思います。
ただ、教材ではない文章なので正確なドイツ語ではないという事は知っておいてよいかもしれません。
例えば日本語だとレシピで
・ボウルに砂糖70gと卵黄1個を加え混ぜる。
というフレーズがあったとして、我々日本人は理解できますが、日本語を勉強している人にとっては「主語はどこ?」「加え混ぜるって何?加え(てから)混ぜるの2つの動詞?」とか思うわけです。(たぶん)
同じように教材ではないドイツ語のコンテンツは別に正しい文法のドイツ語を目的に書かれているわけではないのでちょいと間違ってたり、話し言葉の様に省略されている(ことが多い)ので、その辺は注意しておく必要がありますね。
この記事もきっと日本語の採点したら100点中2点くらいの文章でしょう。
冒頭の「新聞を読もう!」というアドバイスも、「実際に読まれている」「少なくとも他に比べ正しい言葉で書かれている」からよく言われるわけです。
なので上のようなとっつきやすいトピックである程度ドイツ語読むのにも慣れてきたら教材や新聞もじっくり読み込んでみると、あまり苦手意識も持つことなくドイツ語の読解にも挑戦できるようになるので、これからオーストリアでドイツ語を学び始める方は良ければ参考にしてみてください。